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毎日60万円かかる賃貸庁舎解消へ

肌寒く、しまいかけた長袖を探した一週間。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

小金井市議会は現在6月の定例会開催中で

6月12日(火)は10時から23時まで全員協議会が開催された。

全員協議会とは、

議会の運営及び都市計画その他重要政策に関する研究及び協議を行う場合、

議長が招集し、開催するものとする。

という会議。

この会議は、

重要政策である庁舎・新福祉会館建設に向けた基本設計業務委託料などが計上されている今定例会の予算委員会(18日(月)予定)の円滑な審議・各会派の意見を受け止める場として実現したものであった。

庁舎・新福祉会館建設の協議は、通常、昨年4月より設置されている庁舎・福祉会館建設等調査特別委員会(以下、特別委員会という)において行われているのだが、重要な政策であるがゆえ、全議員が報告を受けるべき方針決定等があれば、(特別委員会に所属していない一人会派があるため)必要に応じて全員協議会が開催されている。

今回は、

・基本設計にあたり、庁舎・新福祉会館の複合化についてのコンセプト、管理方針

・コンストラクションマネジメント(CM)業務について

・その後の実施設計・施工の発注方式について

などが主な論点であった。

ただその一方、議会側の対応・二元代表制について考えさせられた

~ご都合主義で良いのか? 問われる二元代表制~

全員協議会において、ある議員から「なぜこんな遅くに開催することになったのか?(なぜ定例会が始まる前に開催できなかったのか?)」という質疑があった。

大きな1歩となる基本設計予算の提案権者である「市長から」定例会前の開催要請を議会にすべきではなかったのか?ということです。

前回の全員協議会(3月19日)からの流れ

★第1回定例会の一般会計予算(当初予算)に基本設計に関する予算が計上されていないことが議論になり、6月定例会に計上されることが十分に予想された。

(私も最終本会議で6月定例会に予算計上すべきと強く要望)

★4月15日付け「市報こがねい」第2面において、庁舎・新福祉会館施設配置について「最優位」とされていた案のみ紹介された。(下の記事画像参照)

(ちなみに昨年12月1日付け市報では複数案が掲載されていた。)

行政の中で大きな動きがあった(はず)と、この経緯を見ても明らかである。

したがって、GW明け5月7日に行われた会派代表者会議で「全員協議会を開くべきではないか」という意見が出るのではないかと私は思っていたが、結果そのような意見はなかった。「えっ、それでいいの?」と感じた。

(私は特別委員会の委員であるため)全員協議会開催すべきではないかという意見は、特別委員会委員以外の議員を含む会派から、開催の必要性を感じた(市長からの要請含む)議長からされるものだと思っていた。その後行われた定例会初日の会議では、全員協議会の開催は市長から議会に対して要請すべきものであるから市長与党の議員が市長に進言すべきだというのである。「えっ、なんじゃそれ?」

(注:会派代表者会議は非公開の会議で、公表前の市政の重要情報などがある関係で、本来その会議内容を投稿すべきものではないと判断する。ただし、本件に関しては、一議員より公開議場でその会議内容に触れる発言があったため、その部分については所感を述べることにした。)

★全員協議会(議会の会議)は市長からしか要請できないのか?

★そもそも市長与党って何?

「行政と議会は車の両輪である」二元代表制を表す言葉によく使われるフレーズである。

とすると、行政が動いたら、議会もそれに対応していく。

あるいは、議会が動いて、行政を動かす。それが基本ですよね。

であれば、今回、議会の対応はどうだったのか?と感じるわけです。

予算提案権が行政側にあり、議会側にないのは、まあ分かるが、

議会の会議の開催要請権が議会側にないのは、おかしいでしょ。

仮に、全員協議会は市長から開催要請すべきとしたとしても、

議会の長である議長が、市長に対して「開催要請をしてはどうか」と議会の雰囲気を伝えることはできる、というかできなきゃだめ。車の両輪なのだから。

議会の雰囲気を得る場のひとつが会派代表者会議。

ということは、議長に雰囲気を伝えられなかった(伝えるのが遅くなった)私達にも原因があったのではと思う。

そして

二元代表制を高らかに唄う一方で、都合に合わせて「それは市長与党が○○すべきだ。」という発言が最近議場で飛び交っている。

「市長与党」が何(誰)を指すのかは分からないが、

二元代表制について矛盾が生じていること、議長の職務を奪っていること

特に後者については、議長はそんなこと言われてなぜ怒らないのか?と思ってしまう。

七不思議見っけ。

~勉強不足じゃ済まされない~

さて、特別委員会委員以外の議員を中心に質疑が展開された庁舎・新福祉会館建設に向けた全員協議会。

何名からか冒頭「特別委員会で話していることかもしれませんが私は知らないので」というような枕詞を耳にした。ちょっと待ってよ。

100億に迫る庁舎・新福祉会館建設事業、40億を超える清掃関連施設の再配置事業が動き出そうとしている、これだけ重要な市政の場面で、議員にその言葉を言われたらみなさんはどう思われますか?

昨年より市民検討委員会、市民参加のワークショップ、市報に掲載、特別委員会での審議などが積み重ねられてきているこの場に及んで追いついていないのは議会だけというのは市民に対して説明ができない。

そうこうしているうちに、賃貸庁舎には毎日着実に60万円かかっているのです。

週明けの6月18日(月)、予算委員会で市の重要事業の予算が審議されます。

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